【保存版】ローソク足の見方と基本パターン完全ガイド(初心者〜中級者対応)

FX

FXトレードにおいて、もっとも基本的でありながら最重要とも言えるのが「ローソク足」の理解です。

ローソク足は、価格の動きを視覚的にとらえるためのチャート表現であり、相場の心理を読み取る鍵となります。

本記事では、初心者から中級者まで対応できるように、ローソク足の構造、読み方、基本パターン、活用法を詳しく解説していきます。


ローソク足とは?基本構造を理解しよう

ローソク足(Candlestick)は、一定時間の中で「始値」「高値」「安値」「終値」の4つの価格をひとつの足(バー)で表現したチャートです。

1本のローソク足から、その時間帯の値動きの強さや方向性、勢いが読み取れます。

ローソク足の4つの構成要素

  • 始値(Open):その時間の最初の価格

  • 高値(High):その時間で最も高かった価格

  • 安値(Low):その時間で最も安かった価格

  • 終値(Close):その時間の最後の価格

この4つをもとに、「実体」と「ヒゲ(上ヒゲ・下ヒゲ)」で形成されます。

  • 実体(Body):始値と終値の間を示す太い部分

  • 上ヒゲ(Upper Shadow):実体より上の価格変動

  • 下ヒゲ(Lower Shadow):実体より下の価格変動


陽線と陰線の違いとは?

ローソク足には2つの種類があります。

陽線(Bullish Candle)

  • 終値 > 始値

  • 買いが優勢だった時間帯

  • 実体は白や緑で表示されることが多い

陰線(Bearish Candle)

  • 終値 < 始値

  • 売りが優勢だった時間帯

  • 実体は黒や赤で表示されることが多い

この色分けにより、パッと見で「上がったのか、下がったのか」が一目でわかります。


時間足による意味の違い

ローソク足は、1分足・5分足・1時間足・日足など、設定する時間足によって意味合いが異なります。

例えば、1本の1時間足は、60分間の値動きを1本で表しています。

  • 短期足(1分〜15分):細かい値動き、スキャルピング・デイトレ向け

  • 中期足(1時間〜4時間):トレンドの形成を把握、デイトレ・スイング向け

  • 長期足(日足〜週足):大きな流れを読む、環境認識・戦略立案向け

初心者は、まず日足や4時間足から見ることをおすすめします。


覚えておくべきローソク足の基本パターン10選

ローソク足には、反転サイン継続サインとして機能する「形」があります。

ここでは基本となる代表的なパターンを10種類紹介します。

1. ピンバー(Pin Bar)

  • 実体が小さく、ヒゲが非常に長い

  • 長いヒゲの方向とは逆に動く可能性が高い

  • トレンド転換のサイン

2. 包み足(Engulfing)

  • 前のローソク足を、次の足が完全に包み込む

  • 強い反転のサイン

  • 陽線包み足=買いサイン、陰線包み足=売りサイン

3. はらみ足(Harami)

  • 小さな足が大きな足の実体内に収まる

  • 迷いの相場、転換の兆し

4. コマ(Doji)

  • 始値と終値がほぼ同じ

  • 売りと買いの力が拮抗している

  • トレンドの転換や迷い相場のサイン

5. 大陽線・大陰線

  • 非常に長い実体を持つローソク足

  • 強いトレンドや、ブレイク後の勢いを示す

6. ツツミ線(Engulfing)

  • 反転サインとして非常に信頼性が高い

  • ダブルトップやボトムと併用すると効果的

7. 上影陰線(Shooting Star)

  • 上ヒゲが長く、実体が小さい陰線

  • 天井圏で出ると下降サイン

8. 下影陽線(Hammer)

  • 下ヒゲが長く、実体が小さい陽線

  • 底値圏で出ると上昇サイン

9. 三兵パターン(Three Soldiers)

  • 連続して出現する陽線や陰線の組み合わせ

  • 「赤三兵」や「黒三兵」はトレンド継続サイン

10. 窓(ギャップ)

  • 前日終値と当日始値の間に価格差(窓)がある

  • 窓を埋めにくる性質を利用した逆張りが可能


ローソク足を使った基本トレード戦略

ローソク足パターンは、以下のように実戦で活用できます。

トレンド転換を狙う

  • ピンバーや包み足がサポートラインで出現

  • 押し目買いや戻り売りの判断材料にする

トレンド継続を確認する

  • 大陽線や三兵パターンで継続判断

  • 押し目・戻りの局面でエントリー

エントリーポイントの明確化

  • ローソク足と移動平均線のクロスを組み合わせる

  • ボリンジャーバンドとの併用で精度アップ


注意すべきポイント

ローソク足は非常に強力な分析ツールですが、それ単体では100%の精度を持ちません

以下のような点に注意しましょう。

  • 複数の時間足で確認する(マルチタイムフレーム分析)

  • 水平線やトレンドラインと組み合わせる

  • インジケーターと併用して根拠を増やす

相場の状況やボラティリティによってもパターンの意味は変化します。

常に「背景」を意識して読み解くことが大切です。


まとめ|ローソク足を読み解く力が勝率を左右する

ローソク足は、FXにおける最もシンプルで強力な武器のひとつです。

一見単純に見える形でも、そこには相場参加者の心理が反映されています。

基本的な見方を押さえ、代表的なパターンを覚えたら、実際のチャートで「この形は何を意味しているのか?」と考える習慣をつけましょう。

ローソク足が読めるようになることで、

エントリーも決済も根拠ある判断ができるようになり、FXの勝率が大きく上がっていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました