FXで安定して利益を出すためには、チャート分析やメンタル管理と同じくらい「注文方法の理解」が重要です。
正しいタイミングで、正しい注文を出せることがトレード成功の第一歩。
この記事では、FX初心者が必ず覚えておくべき注文方法6つを、それぞれの特徴や使い方とともに解説します。
FXの注文方法とは?
FXの注文方法とは、「どの価格で・どの方向に・どれくらいの量で」取引を行うかを指定する方法のことです。
例えば、今すぐ買いたいのか、ある価格まで待って売りたいのかによって、使う注文方法は変わってきます。
注文方法を理解することで、チャンスを逃さず無駄な損失も減らすことができます。
まずは、代表的な6つの注文方法を見ていきましょう。
1. 成行注文(Market Order)
成行注文は「今すぐ買う(または売る)」ための注文です。
現在のレートで即座に約定するため、瞬間的なチャンスを逃したくないときに有効です。
特徴
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すぐにポジションを持てる
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レートが変動しやすい時にはスリッページ(ズレ)が発生することも
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裁量トレードに向いている
使い方の例
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ニュース直後など、急な動きにすぐ乗りたいとき
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すぐにポジションをクローズしたいとき
2. 指値注文(Limit Order)
指値注文は、「この価格になったら買いたい(または売りたい)」という価格をあらかじめ指定しておく注文です。
相場がその価格まで到達したときに、自動的に注文が成立します。
特徴
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希望した価格でエントリー・決済できる
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相場がその価格まで届かないと注文が成立しない
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利益確定(利確)に使われることが多い
使い方の例
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押し目買い、戻り売りのエントリー
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目標利益に達したら自動で決済させたいとき
3. 逆指値注文(Stop Order)
逆指値注文(ストップ注文)は、ある価格になったら「新規注文」または「損切り(ロスカット)」を自動で実行する注文です。
指値とは逆に、相場が指定価格に到達したことで注文が有効化されるのが特徴です。
特徴
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損失を限定する「損切り」に必須
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ブレイクアウト狙いの新規注文にも使える
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一部の業者では「ストップリミット注文」として分かれていることも
使い方の例
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サポートラインを割ったら売り(新規注文)
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利益があるうちに損失を限定したいとき(損切り)
4. OCO注文(One Cancels the Other)
OCO注文は、2つの注文を同時に出して、どちらかが成立したらもう一方をキャンセルする仕組みの注文です。
主に、利確と損切りの同時設定に使われます。
特徴
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利確と損切りを同時に設定できるので、リスク管理がしやすい
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一度ポジションを持った後は放置してもOK
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忙しい人やスマホトレーダーにもおすすめ
使い方の例
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100円で買ったドル円を、101円で利確、99.5円で損切りしたいとき
5. IFD注文(If Done)
IFD注文は、最初の注文が成立した場合に、次の注文が自動的に発動する注文方法です。
「もし買えたら、そのあと利確・損切りを出す」といったような形になります。
特徴
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エントリーと同時に決済注文まで組み立てられる
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忙しくてチャートを常に見られない人に最適
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初心者でも事前に戦略を組みやすい
使い方の例
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押し目の価格で買って、その後は自動で利確・損切りをしたいとき
6. IFO注文(IFD+OCO)
IFO注文は、IFDとOCOを組み合わせたものです。
エントリーが成立したら、自動的にOCOで利確・損切りを出すという注文方法で、完全自動で完結させたい人向けです。
特徴
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最も自動化された戦略的な注文方法
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「入り・利確・損切り」の全てを1回の操作で設定可能
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エントリー失敗時は何も発動しない
使い方の例
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98円になったら買って、99円で利確、97.5円で損切りをしたいとき
注文方法を選ぶポイント
注文方法は、「どのようにトレードしたいか」によって選ぶべきです。
以下のように、自分のスタイルや性格に合ったものを選ぶことで、無理のないトレードができます。
スタイル | おすすめの注文方法 |
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裁量で素早く取引したい | 成行注文 |
相場の反転を狙いたい | 指値注文 |
ブレイクアウトで入りたい | 逆指値注文 |
忙しくてチャートを見れない | IFD・IFO注文 |
リスク管理を徹底したい | OCO注文 |
まとめ|注文方法を正しく使ってリスクを最小限に
FXにおいて、注文方法の選択は単なる「操作」ではなく、戦略の一部です。
今回紹介した以下の6つを使いこなすことで、あなたのトレードは格段に安定していきます。
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成行注文
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指値注文
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逆指値注文
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OCO注文
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IFD注文
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IFO注文
特に初心者のうちは、「どの注文がどんなときに必要か」を実際のトレードで使ってみることで理解が深まります。
正しい注文方法を選び、感情に左右されないトレードを心がけましょう。
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