FX市場は24時間動いていますが、すべての時間が同じようにチャンスがあるわけではありません。
なぜなら、FXには「東京時間」「ロンドン時間」「ニューヨーク時間」という3つの主要な時間帯が存在し、それぞれに特徴と適したトレード戦略があるからです。
本記事では、各市場の動向、取引量、値動きの癖、そして有効なトレード戦略について徹底解説します。
初心者はもちろん、中級者にとっても再確認になる保存版の内容です。
なぜ時間帯の特徴を知るべきなのか?
FXでは、「いつトレードするか」でパフォーマンスが大きく変わります。
同じテクニカル手法でも、時間帯が違えば勝率も変わるのがFXの面白くも難しい点です。
時間帯ごとの特徴を把握することで、
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無駄なエントリーを減らせる
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効率的に利益を狙える
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資金管理がしやすくなる
このようなメリットを得られます。
東京時間(アジア時間)の特徴と戦略
時間帯:日本時間 9:00〜17:00(夏時間:8:00〜16:00)
主に日本やオーストラリア、アジアの金融機関が市場参加する時間帯です。
特徴
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取引量は少なめで、値動きが穏やか
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範囲内でのレンジ相場が多い
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ドル円や豪ドル円など「円絡みの通貨」がよく動く
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大口の注文(輸出企業の実需取引)が入りやすい
向いている戦略
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レンジトレード(逆張り)
→ 明確なサポート・レジスタンスラインを活用 -
ブレイクアウト待ちの準備時間
→ ロンドン時間開始に備えた戦略設計を
東京時間におすすめの通貨ペア
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USD/JPY(ドル円)
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AUD/JPY(豪ドル円)
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NZD/JPY(ニュージーランドドル円)
注意点
東京市場は世界全体で見ると「準備段階」にあたります。
突発的な値動きは少ないですが、だましや急変動は起こり得るため、損切り設定は必須です。
ロンドン時間の特徴と戦略
時間帯:日本時間 17:00〜翌1:00(夏時間:16:00〜翌0:00)
欧州勢が本格的に参加し、市場が一気に活発になる時間帯です。
特徴
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世界最大の取引高を誇る(約40%の取引量)
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指標発表や政治的ニュースの影響が大きい
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トレンドが発生しやすい
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「ロンドンフィックス」など特殊な値動き時間も存在
向いている戦略
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トレンドフォロー
→ 移動平均線やMACDを用いた追従型戦略 -
ロンドンブレイクアウト
→ 東京時間のレンジを抜けるタイミングでエントリー
ロンドン時間におすすめの通貨ペア
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EUR/USD(ユーロドル)
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GBP/USD(ポンドドル)
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EUR/JPY(ユーロ円)
注意点
欧州指標(特にドイツ、ユーロ圏、イギリス)がこの時間に集中しています。
発表前後はスプレッドが開いたり、だましブレイクが多発するため注意が必要です。
ニューヨーク時間の特徴と戦略
時間帯:日本時間 22:00〜翌6:00(夏時間:21:00〜翌5:00)
米国市場が開場する時間で、ロンドン市場との重複時間がもっとも活発になります。
特徴
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経済指標・要人発言による値動きが激しい
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NYオープン〜2時間が最もボラティリティが高い
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ロンドン市場との重複時間がゴールデンタイム
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0時以降はボラティリティが急減し、トレンドが収束しやすい
向いている戦略
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経済指標トレード
→ 米国雇用統計やCPIなどの発表に合わせた短期売買 -
ニューストレード
→ FRB関係者の発言、地政学リスクでの急変動を狙う
ニューヨーク時間におすすめの通貨ペア
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USD/JPY(ドル円)
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EUR/USD(ユーロドル)
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GBP/USD(ポンドドル)
注意点
深夜(0時以降)は取引量が落ち、値動きが読みにくくなります。
NY市場の後半は「利確・損切りの清算」で動きが逆行することも多く、無理にトレードせず撤退判断も重要です。
時間帯別トレードスタイル比較表
時間帯 | 特徴 | おすすめ戦略 | 向いている人 |
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東京時間 | 静か・レンジ多め | 逆張り・準備分析 | 朝型・初心者向け |
ロンドン時間 | 活発・トレンド発生 | トレンドフォロー | テクニカル好き |
ニューヨーク時間 | 指標で大きく動く | ニュース・ブレイク | 高リスクも取れる人 |
自分のライフスタイルに合わせて時間帯を選ぼう
FXは24時間取引できるメリットがありますが、**「自分が集中できる時間帯を選ぶ」**ことが大切です。
たとえば、
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朝に時間が取れる人は東京時間でのレンジトレード
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夕方から夜に集中できる人はロンドン時間メイン
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深夜の静かな時間に取り組みたいならNY後半
といったように、生活リズムに合った時間帯を選ぶことで無理なく継続できます。
まとめ|時間帯の特性を理解すれば、FXはもっと勝ちやすくなる
FXで勝ち組になるためには、テクニカル分析や資金管理だけでなく、**「いつトレードするか」**という時間帯の選択も重要です。
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東京時間はレンジ傾向で逆張り向け
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ロンドン時間は取引量が多く、トレンド狙いに最適
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ニューヨーク時間は指標や要人発言で大きな値動きがある
それぞれの時間帯の特徴を理解し、自分に合った戦略を立てることで、無駄な負けを減らし、再現性のあるトレードを構築できます。
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