【応用戦略】だまし(フェイク)に惑わされない!見破るための判断基準と対応法

FX

FXの世界では、「ここでブレイクアウトした!」と思った瞬間に反転し、損切りを余儀なくされる「だまし(フェイク)」が頻繁に発生します。トレンドフォローでもレンジブレイクでも、だましを見抜けるかどうかで勝率は大きく変わります。本記事では、だましに惑わされず冷静に判断するための視点と具体的な対応策を徹底解説します。


そもそも「だまし」とは?

だましとは、一見すると有効に見えるテクニカルシグナルやチャートパターンが、実際には機能せず、逆方向に動く現象のことを指します。

よくあるだましのパターン:

  • 高値・安値のブレイク直後に反転

  • MACDやRSIのシグナル点灯後の急反発

  • ローソク足の強いパターン(包み足・ピンバー等)の否定

このようなフェイクアウトに引っかかると、連続して損失を被ることになりかねません。


だましを見抜く3つの視点

1. 出来高(ボリューム)を確認する

だましが発生する場面では、多くの場合、出来高が伴っていないことが多いです。本物のブレイクには”厚み”があり、参加者が多くなります。逆に、薄いブレイクは要注意です。

2. ローソク足の確定を待つ

一時的にヒゲで抜けただけの状態では判断できません。実体で抜けているか?終値が意識ラインの外か?を確認することが重要です。

3. 上位足の環境を把握する

下位足で見たブレイクでも、上位足で見ると単なるヒゲの一部であることがあります。特に15分足や5分足のブレイクは、1時間足以上の視点で裏付けを取るようにしましょう。


対応法①:”エントリー前のフィルター”を設ける

ブレイクを狙う際は、下記のようなチェックポイントをクリアしているか確認しましょう。

  • ☑ 出来高が増加している

  • ☑ ブレイクの前に明確なレンジ or パターンがある

  • ☑ 実体がしっかりラインを越えている

  • ☑ 上位足でも同方向へのトレンド or 押し目

このような“条件付き”でブレイクをとらえることで、だましに遭う確率は大きく低減します。


対応法②:”プルバック”を待ってから入る

多くのトレーダーがだましで負ける理由は、”初動で飛び乗ってしまう”からです。本物のブレイクであれば、一度戻って再上昇する“プルバック”の動きがあります。

その戻しを待ってエントリーすれば、損切りを浅く抑えられ、だましを回避することができます。


対応法③:インジケーターとの組み合わせで精度UP

例:移動平均線+価格の動き

  • ブレイクが起こる位置が、20EMAや50MAに近いかどうかを確認。

  • トレンド方向と一致していれば、信頼度UP。

例:MACDやRSI

  • MACDのクロスが起きているか?

  • RSIが既に買われすぎ・売られすぎになっていないか?

インジケーターを複数重ねてチェックすることで、よりフィルターが強化されます。


実践ケーススタディ:ダマシの見分け

ケース1:ネックラインのブレイク

  • ダブルトップのネックラインを明確に下抜け

  • その後に戻し → ネックラインが抵抗になって再下落 → 本物のブレイク。戻り売りが有効

ケース2:一瞬のブレイク後、急反発

  • 高値更新したが、ヒゲで戻って長い陰線確定

  • 出来高も少ない → フェイクアウト。エントリー見送りが吉


まとめ

  • だましはFXにおいて避けて通れないリスク

  • 出来高、ローソク足の確定、上位足の視点が鍵

  • 初動に飛び乗らず、プルバックや複数根拠でフィルターをかけよう

  • インジケーターとの併用で“だまし回避率”は格段に上がる

自分の中でエントリー基準を明文化し、曖昧なシグナルには手を出さない冷静さが、安定したトレードへの近道です。


 

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