FXトレードで「だましを避ける」「根拠あるエントリーをする」ために、最も信頼できるのは価格そのもの=プライスアクションです。
この記事では、プライスアクションとは何か、基本のローソク足パターンから、トレンド判断やエントリー・エグジットの実践的な活用法まで、初心者にも分かるように詳しく解説します。
◆ プライスアクションとは?
プライスアクションとは、「価格の動き(=チャート)そのもの」から相場の力関係や心理を読み取る分析手法です。
インジケーターに頼らず、ローソク足の形や動きの速さ、上下のヒゲ、出来高などをもとに判断するため、「リアルタイムで使える」「反応が速い」「だましを見抜ける」というメリットがあります。
◆ 基本のローソク足パターン5選
初心者でも覚えておくべき基本的なパターンを5つ紹介します。
1. ピンバー(Pin Bar)
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特徴:長いヒゲと小さな実体。ヒゲの方向とは逆に動きやすい。
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使い方:サポートライン・レジスタンスラインでの反発サインとして信頼度が高い。
2. インサイドバー(Inside Bar)
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特徴:前の足の中に収まるローソク足。
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使い方:エネルギー溜めの合図。ブレイク方向に順張りが有効。
3. アウトサイドバー(Outside Bar/包み足)
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特徴:前の足を完全に包む大きな実体。
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使い方:強い反転や加速の兆し。サインが出た方向に素直についていく。
4. 陰線→陽線の組み合わせ(強気リバーサル)
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特徴:大陰線の後に陽線が出るパターン。
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使い方:売りの勢いを吸収し、買い優勢へ。押し目買いのサイン。
5. 上ヒゲ・下ヒゲの長さ
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下ヒゲが長い:買い支えの強さを示唆(反発の可能性)。
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上ヒゲが長い:上値の重さ、反落の兆候。
◆ 実践での使い方:エントリーにどう活かすか?
① 水平ラインと組み合わせる
水平サポート・レジスタンス付近でピンバーや包み足が出たら、高確率な反転サイン。
② トレンドラインとの併用
上昇トレンド中に「下ヒゲのピンバー」が出たら押し目買い。トレンド方向と合致しているかが重要。
③ 複数時間足で裏付けをとる
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4時間足でピンバー出現
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1時間足でブレイク確認
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15分足でタイミングを図る
このようにマルチタイムフレームでの確認は、信頼度を大きく引き上げます。
◆ だましを避ける3つのポイント
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相場の環境認識が前提
レンジなのかトレンドなのかでプライスアクションの意味合いが変わる。 -
直前の値動きもセットで読む
一つのローソク足だけで判断せず、その前後の流れも見て「物語」を組み立てる。 -
ブレイク後の動きまで見る
ローソク足パターンの後、しっかりとブレイクし始めたら信頼度アップ。
◆ プライスアクションは“読解力”を鍛える武器
プライスアクションは「ローソク足を読む力」を鍛える最高の教材です。
価格の動きは最も信頼できる情報源であり、学べば学ぶほど相場の本質が見えてきます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、毎日のチャート検証で少しずつでも「読めるようになっている自分」を実感できるはずです。
まとめ
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プライスアクションはローソク足から相場の心理を読み解く手法
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ピンバー、インサイドバー、包み足などの基本形から覚える
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水平線やトレンドラインと組み合わせて使うと効果的
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複数時間足で裏付けをとり、だましを見抜く力を養う
「ローソク足の動きには意味がある」
この視点を持てば、インジケーターに頼らずとも“優位性あるトレード”ができるようになります。
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